子どもは熱中症にかかりやすいの? 子どもの熱中症 -基礎編-

子どもの熱中症に注意、という言葉はよく聞きますが、具体的にどのように注意すべきなのでしょうか?まずは基礎編をご紹介します。

目次

1、子どもが熱中症にかかりやすい要因

2、熱中症の症状とは?

3、受診の目安となる症状

4、新型コロナウイルス対策「新しい生活様式」における熱中症予防の注意点

【子どもが熱中症にかかりやすい要因】

 ①子どもは体温調整機能が未熟

思春期前の子どもは汗腺をはじめとした体温調節能力が十分に発達していないために、熱中症のリスクが高くなります。

 ② 大人より低い場所で過ごす子ども

身長の低い幼児は大人よりも危険な状態にあります。その理由は、晴天時には地面に近いほど気温が高くなるからです。通常気温は150cmの高さで測りますので、東京都心で気温が32.3℃だったとき、幼児の身長である50cmの高さでは 35度を超えています。 大人が暑いと感じている時は、幼児はさ らに高温の環境にいることになります。また、都会のアスファルトの路面は、夏季に日射を受けると表面温度が60℃程度にまで達するとも言われています。

③のどの渇きや体調の変化を上手に伝えられない

のどの渇きに応じて自分で飲水ができる大人とは違い、子どもの場合は、保護者が状況に応じて水分補給タイムを設けて適切な水分補給をする必要があります。

(より詳しく知りたい方はこちら 環境省HP「熱中症における高齢者と子どもの注意事項」)

【熱中症の症状とは?】

めまい・失神 、立ちくらみ、筋肉痛・筋肉の硬直 (こむら返り)、手足のしびれ、気分の不快、頭痛、吐き気、嘔吐(吐きもどし)、だるさ、体がぐったりする、力が入らない、等があります。重症になると高体温、意識障害、けいれん、手足の運動障害等の症状があらわれます。

子どもの場合、症状があっても伝えられないことも考えられます。

子どもの様子や表情をよく見てあげることが大切です。

【受診の目安となる症状】

熱中症の症状としては、めまい、筋肉痛、頭痛、吐き気、手足のしびれ、だるさ等があります。このような症状が出たらすぐに涼しいところに移動して、水分やスポーツドリンクなどを飲み休息しましょう。

ただし、自分で水分をとることができない、呼びかけに反応がない、うまく歩けない、けいれん、高体温の時は、すぐに受診しましょう。

(熱中症の応急処置についてはこちら 環境省HP)

【新型コロナウイルス対策「新しい生活様式」における熱中症予防の注意点】

◎スポーツや強い負荷の活動時にはマスクを外しましょう。

◎のどが渇いていなくてもこまめに水分補給が必要です。子どもに伝えましょう。

◎屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクを外して過ごしましょう。

当院では、内科・小児科・皮膚科・アレルギー科の診察を行っております。

普段の風邪から、生活習慣病(糖尿病・高血圧)、不眠・ストレス、禁煙外来など、日頃体調でお悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。

駐車場完備、お車でお越し頂くことができます。土日診療も行っております。

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びやじま内科医院